公開:2017.02.20/更新:2018.04.16
2017年1月より国税のクレジットカード納付が始まり、税金の支払い方法にバリエーションが増えています。以前は、税金でクレジットカード払いをするときは、nanacoが定番でした。nanacoは税金を払う時にはポイントは貯まりませんが、クレジットカードからチャージするときに、クレジットカードのポイントが貯まるため、結果として、税金払いでクレジットカードのポイントが貯めることができるのです。
今回は「税金支払いはクレジットカード払いとnanaco払いのどちらがお得なのか?」を説明したいと思います。税金支払いで、お得にポイントやマイルを貯めたいとお考えの方、是非参考にしてください。
- 法人税や消費税など国税の支払いはクレジットカードがオススメ
- 自動車税などの地方税は、基本的にnanacoがオススメ
- 地方税をクレジットカードで支払ってもお得になる場合もある
- アメックスとダイナースで税金支払いするときは要注意
- その他、僕がnanacoで支払いするとき
- 税金の支払い方法のまとめ
法人税や消費税など国税の支払いはクレジットカードがオススメ
税金の中でも国税は、「国税クレジットお支払サイト」という支払い専用のサイトが準備されていますので、そちらから支払うことができます。
国税である法人税や消費税などは、金額が大きい場合が多く、nanacoでの支払いはちょっと厳しいものがあります(コンビニ納付は1回30万円までの上限がある)。このためクレジットカードでの支払いがよいと思います。
以下の記事で実際に僕がクレジットカードで税金を支払った経験を書いていますので参考にしてください。支払い手数料が0.82%かかりますが、クレジットカードを正しく選べば、ポイントやマイルの還元でプラスにすることができます。(手数料についても以下の記事で詳しく説明してあります)
上の記事中にも書きましたが、税金の中でも国税の場合は、金額が大きいこともあり、限度額の大きい法人カードで支払うがよいかと思います。僕のオススメは、セゾンプラチナビジネスアメックスカード。税金の支払いでも、100円につき1.125のJALマイルが貯まります。
自動車税などの地方税は、基本的にnanacoがオススメ
税金の中でも、自動車税や固定資産税などの地方税をクレジットカード払いする場合、一般に「Yahoo!公金支払い」というYahooのサイトから行います。このサイトにアクセスし、お住まいの県や市町村で支払い可能な税金があるかご確認ください。
Yahoo!公金支払いで手数料を見てみます。自動車税については、ほとんどの県で1回の支払いにつき324円(税込)の手数料が必要です。固定資産税などは、以下の手数料になる県が多いです。
国税より高めの手数料に(汗)ほとんどの場合、手数料が支払い額の1%を超しそうなので、1%還元のクレジットカードで税金を払うと逆に損をしてしまいそうです。このため、できれば地方税はnanacoで支払うのがよいでしょう(nanacoは手数料不要)。
ただし、税金のnanaco支払いには課題がありまして
- チャージでポイントが貯まるカードの種類が限られる(代表選手:楽天カードJCB、Yahoo!カードJCB、リクルートカードなど)
- nanaco1枚で10万円までしかチャージできない
- 1日に3回までしかチャージできない(限界までチャージするには2日かかる+途中で一度セブンイレブンに行く必要あり)
- 1枚のクレジットカードを1枚のnanacoにしか紐付けできない(他のnanacoに紐付ける場合、一度解除しないといけない)
このため、大きな金額を支払うのはちょっと難しいです。ただし、25万までの支払いなら以下のサイトが参考になります。すばらしくわかりやすい説明とテクニックです。
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これ以外には、nanaco2枚に10万円ずつチャージして、2枚で20万円払うという方法なら簡単にできそうですね。
その他にも大きな問題がありまして・・・
- 2017年11月より楽天カードはnanacoチャージでのポイント付与がなしとなりました。
- 2018年2月28日よりYahoo!カードのnanacoチャージでのポイント付与が200円につき1ポイント(0.5%還元)となってしまいました(以前は1%還元でした)。
- 2018年4月16日よりリクルートカードは月3万円までのnanacoチャージでは1.2%ですが、それ以上はポイントが付与されなくなりました。
以前は、nanacoにチャージするとき還元率が1%以上のクレジットカードがあったのですが、以上のようにすべてが改悪されてしまいました。
この中で一番のオススメは、『Yahoo!JAPANカード』ですね。nanacoで税金を払う場合は、手数料がかかりませんから、0.5%でも還元された方がお得です。リクルートカードは還元率は高いのですが、月の上限3万円が使いにくいと思います。Yahoo!JAPANカードは汎用性の高いTポイントが貯まることも高評価です。注意点としては、JCBブランドを選んでください。nanacoチャージで0.5%還元のポイントが付与されるYahoo!JAPANカードはJCBブランドのみです。
地方税をクレジットカードで支払ってもお得になる場合もある
手数料が高い地方税のクレジットカード支払いですが、クレジットカードのポイントをマイルに交換するなら、プラスになる可能性もあります。マイルを特典航空券に交換したとすると、その価値は最低でも1.5円はあると言われており、クレジットカードのポイントが1%還元でも、マイルにするなら1.5%還元になるというわけです。
もっと簡単なのは、還元率が1%よりもっと高いクレジットカードで税金を払うことです。有名なのは、ANA VISA ワイドゴールドカード(僕も持っています)。条件次第で1.618%になります。これならYahoo!公金支払いの手数料以上に還元されていますし、ポイントをマイル移行すれば確実にお得になりますよね。
(※ANA VISAワイドゴールドカードの還元率1.618%はあちこちで説明されていますので、Googleなどで検索してみてください)
nanacoチャージが面倒と言う人は高還元のクレジットカードでの税金支払いも検討しましょう。
アメックスとダイナースで税金支払いするときは要注意
アメックスとダイナースは、通常時なら100円に対して1ポイント付与されますが、公共料金と税金を払うときは、200円に対して1ポイント付与(還元率0.5%)になってしまうため注意してください。これは最強の還元率を誇るダイナースプレミアムも同じです。このカード、通常時は100円利用で2ポイント付与されますが、税金支払い時は、200円に対して1ポイント(還元率0.5%)となってしまいます。税金を払うときは、違う高還元のクレジットカードがよいかと思います。
追記:アメックスはYahoo!公金で税金を支払った場合は、還元率半減しません。
その他、僕がnanacoで支払いするとき
税金納付の話ではないのですが、nanacoを使うケースを紹介します。取引先からの請求書で、銀行振込かコンビニ納付か選べるところがあります。この場合、銀行振込は振込手数料がかかるため、手数料無料のnanaco払いをします(金額が大きい場合は諦めて銀行振込)。
会社への請求を払うということを考えると、本来ならnanacoへのチャージも法人カードがいいですよね。チャージでポイントが貯まる法人カードと言えば楽天ビジネスカードくらいしか思いつきませんが、持っていない人も多いでしょう。(よく考えたら楽天ビジネスカードはVISAしかないためチャージでポイントが貯まりません、楽天カードのnanacoチャージでポイントが貯まるものはJCBのみです。)もし会社の支払いを個人のカードでチャージして経費を支払う場合は、以下の記事のように処理されると経理が楽かと思います。(先にも追記しましたが、2017年11月より楽天カードはnanacoチャージでポイントがつきませんので注意してください)
税金の支払い方法のまとめ
税金納付の仕方をまとめると以下のようになります。
- 地方税はできればnanacoで支払う(高還元ならクレジットカードも可)
- 国税はクレジットカードが楽でオススメ(オススメの法人カードはセゾンプラチナビジネスアメックスカード、税金支払いでもマイル還元率1.125%です)
以上となります。税金納付でポイントやマイルを貯めたい方、参考にしてください。