
クレジットカードでANAマイルもJALマイルも貯めている社長です。
陸マイラーの方にとっては、個人のクレジットカードでは「ANA VISA ワイドゴールドカード」が代表的なマイル高還元カードですよね。100円利用に対して最大1.71ものANAマイルが貯まります。そこで、社長や個人事業主の方の中には、法人カードでもANAマイルを貯めたいと考える人もいることでしょう。
法人カードの中で最強のマイル還元率は「セゾンプラチナビネスアメックスカード」の1.125%ですが、これで貯まるのはJALマイルです。僕のようにANAもJALも貯める場合はよいのですが、個人のクレジットカードに合わせて法人カードでもANAマイルが貯めたい人には向きません。
またアメックスやダイナースのビジネスカードはANAマイルが貯まり、還元率も1%と悪くありませんが、公共料金と税金の支払い時には還元率が0.5%に下がってしまうというデメリットがあります。
今回紹介する「ANA JCB 法人カード」はANAマイルを貯めることができ、マイル還元率は最大1.1125%となります。公共料金や税金の支払いにも使えます。この最大還元率1.1125%を叩きだすためのテクニックを紹介したいと思います。
ANA JCB 法人カードのマイル還元率を最大にする方法(概要)
- カード種類をワイドゴールドにする
- 年間300万円以上の利用
- Oki Dokiボーナスポイントをソラチカルートでマイル移行
ANA JCB 法人カードで最大還元率を出すためにやることはこれだけです。300万円の利用は大きく見えますが、現在は国税(法人税や消費税)をクレジットカードで払えることも考えると、難しい条件ではないでしょう。それでは、実際の手順について見ていきましょう。
以下、実際に僕が国税をクレジットカードで支払った体験記です。
ANA JCB 法人カードの種類を紹介(オススメはゴールド)
まず最初にANA JCB 法人カードの種類を決めましょう。
ANA JCB 法人カードは、3種類あるのですが、やはりオススメはワイドゴールドカード。理由は3つあります。
- Oki Dokiボーナスポイントのアップ率が高い(後述)
- 2017年1月より始まった国税のクレジットカード納付で大きな金額を支払う可能性が高い、このため法人カードの決済限度額はできるだけ大きい方がいい
- ワイドゴールド以外の2枚はマイル移行手数料が年間5,000円(税抜)必要
このようなことから、法人カードならワイドゴールド一択です!年会費はちょっと高いけど、経費になりますから、大丈夫でしょう。公式サイトは以下を参照ください。
ANA JCB 法人カードの通常利用で貯まるANAマイル還元率は1%
ANA JCB 法人カードの通常利用におけるマイル還元率は1%になる説明です。まずANA JCB 法人カードを1,000円利用するとOki Dokiポイントが1ポイント貯まります。このOki Dokiポイントの1ポイントをANAマイルに移行すると10マイルとなります。1,000円で10マイル→100円あたり1マイルです(マイル還元率1%)。
JCBには普通の法人カードがありますが、このカードのOki DokiポイントはANAマイルに移行できません。ポイントをANAマイルに交換できるのは、ANA JCB 法人カードの特権なのです。
また、ANAの法人向けクレジットカードでは、JCB以外にVISAとダイナースがあります。ANAの個人向けのクレジットカードでは「ANA VISA ワイドゴールドカード」が一番マイルが貯まりますが、法人向けの「ANA VISA 法人カード」では決済でのポイントがつかないため、マイルが貯まりません。一方「ANA ダイナース 法人カード」は100円につき1ポイント(=ANA1マイル)貯まりますが、公共料金と税金の支払いでは還元率が半分になってしまいます(税金の支払い額は大きいため見逃せないデメリット)。法人カードでANAマイルを貯めるという観点では、ANA JCB ワイドゴールドカードは最強と言えますね。
JCBスターメンバーズの特典によるボーナスポイントでさらにANAマイルをプラス
JCBのサービスにスターメンバーズの特典というものがあります。これは年間(毎年12/16〜翌年の12/15の間)の利用額に応じて翌年からボーナスポイントがもらえると言うもの。ボーナスポイントの付与率は以下の表となります。
70%など高い数字もありますが、実はこれはJCBのプロパーカード(ザ・クラスなど)に適用される数字です。先に説明した通り、JCBはANAとの提携カードでないとポイントをマイル移行できませんので、この高い数字もマイラー的には意味がありません(笑)見るべき表は以下となります。
ANA JCB 法人カードの中でもワイドゴールドカードで年間300万円以上を利用した場合は赤い枠の中になります。ロイヤルαとなり、翌年からボーナスポイントが25%がもらえます(ワイドゴールドを選んでないと、25%にならないというわけです)。
これはOki Dokiポイント1ポイントに対して、0.25%のボーナスポイントが付与されることを意味します。と言うことは(通常の1ポイント)+(ボーナスポイント0.25)の合計1.25ポイントをANAマイルに移行して12.5マイル・・・とはなりません!(要注意です!)この0.25のボーナスポイントは通常ポイントとマイル移行率が違っており、1ボーナスポイント=ANA 3マイルとなります。0.25のボーナスポイントを3倍し、0.75マイルとなります。
これに通常ポイントをANAマイルに移行した10マイルを足して、1,000円利用で合計10.75のANAマイルとなり、100円利用あたりのマイル還元率は1.075%。
あれ、1.1125%にならない?
そうです、一番上の概要で説明したソラチカルートにボーナスポイントを乗せる必要があるのです。
Oki DokiボーナスポイントをソラチカルートでANAマイルに!
Oki Dokiボーナスポイントはソラチカカードの東京メトロポイントに1ボーナスポイン=5メトロポイントで移行できます。そして、東京メトロポイントは0.9倍でANAマイルに移行できます(いわゆるソラチカルート)。
【しっかり計算してみよう】
ANA JCB 法人カードを1,000円利用で0.25のOki Dokiボーナスポイントが付与されたとします。これをを東京メトロのメトロポイントにすると、5倍なので1.25メトロポイントに。さらに0.9倍でANAマイルにすると、1.25×0.9=1.125です。通常ポイントをマイル移行した10マイルと合わせて11.125のANAマイルとなりました。これは1,000円利用あたりなので、100円利用に換算して、1.1125%のマイル還元率です。
ボーナスポイントをソラチカルートにしないときのマイル還元率1.075%より多くなりましたね。
注意点は、ソラチカルートは月2万メトロポイントまでしかANAマイル移行できないことです。JCBのOki Dokiボーナスポイントだけで上限に達するには、ANA JCB 法人カードの月の利用16,000,000円なので、普通考える必要はないのですが、その他ポイントサイトなどでソラチカルートを埋めている人はお気をつけください。
社長がANAマイル貯めるなら「ANA JCB 法人カード」が最強であることのまとめ
このように、ANA JCB 法人カードは、1.1125%のマイル還元率となりました。これは、セゾンプラチナビジネスアメックスカードのJALマイル1.125より若干低いですが、法人カードでANAマイルを貯めたい社長や個人事業主の方には、必須のクレジットカードではないでしょうか?
なお、僕はJALマイルも貯めたいので、法人カードは、セゾンプラチナビジネスアメックスカードを利用しています。記事を書くにあたって、ANA JCB 法人カードのサポートにいろいろと質問確認しておりますが、実際にANA JCB 法人カードを利用していないため、ポイント移行の祭には、さらなる注意点等がある可能性はゼロではありません。この記事を参考にされる方は、ご了承ください。しかし、もし僕が法人カードでANAを貯めるとしたら、ANA JCB ワイドゴールドにする可能性は極めて高いと言えます。